世界の童話集

ヒヤシンス王子と親愛なる小さなプリンセス


 あるところに、王様が深く愛しているお姫様がいましたが、彼女は誰とも結婚することができませんでした。

 というのもお姫様は結婚ができない魔法にかかっていたのです。

 そこで王様は世界で一番物知りだといいう妖精を探しに行き、お姫様と結婚するためにどうすればいいか尋ねました。妖精は言いました。

妖精「お姫様は猫を飼ってるでしょ。その猫の尾を踏みつけることね。それができるような人が、彼女の結婚相手になるわ」

 王様は簡単な話じゃないかと考え、妖精のところを去り、その猫の尾を優しく踏みつけようと決心しました。

 王様はすぐにお姫様に会いに行きました。

 猫はいつものように先に入ってきて、背中を丸めました。

 王様は大股で歩き、猫の尾を踏んだつもりでしたが、猫が急に回り、王様は何もない床を踏みつけるだけでした。何度やっても同じです。

 こうしてこんな日が8日間続き、王様はこの尾は水銀で満たされているに違いないと思い始めました。

 猫の尾は常にふらふら動いて一瞬もじっとしていなかったのです。

 しかし、ようやくチャンスがきました。猫がぐっすり眠っていたのです。猫の尾がペタンと床に伸びきっていました。

 王様はすぐにその上に重たく足を置きました。

 とたんに、猫は一瞬にして飛び起き、すぐに背の高い男に変わりました。その男は怒りの目を王様に向け、言いました。

魔法使いの男「お前は魔法を解いた。姫と結婚したければするがいい。しかし、覚えておけ。私は復讐をする。お前と姫の間には、鼻の長すぎる息子が生まれるだろう。だが、鼻が長すぎると気づくまで幸せになれない。そして、私が今言ったことを他の誰かに話したら、お前は一瞬にして姿を消し、二度と誰にも見つかることはないぞ」

 王様はその魔法使いを恐れましたが、この脅しに笑わずにはいられませんでした。

王様「もし息子がそんなに長い鼻を持ってたとしても、息子は常にその鼻を見たり、触ったりするはずだ。それならば、自分の鼻が長い事なんてすぐに気づくはずじゃないか。少なくとも、息子の目が見えなかったり、手がないわけでなければ」

 と王様は心の中で考えました。

 しかし、魔法使いが消えてしまったので、もう考えるのをやめ、すぐにお姫様を探しに行きました。

 お姫様はすぐにプロポーズを受け入れました。

 しかし、結婚して間もなく王様は亡くなり、女王の家族は大切な息子であるヒヤシンスだけになりました。

 ヒヤシンスは大きな青い目と世界で一番可愛い口を持っていましたが、残念ながら彼の鼻は顔の半分を覆うほど巨大でした。

 女王はその大きな鼻を見て悲しんだものの、女官たちはそれは実際の見た目よりも小さく、ローマ人の鼻のようであり、歴史を紐解けばあらゆる英雄が大きな鼻を持っているものだと保証しました。

 女王は彼らの言葉に安心し、ヒヤシンスを見ると、彼の鼻は確かにそれほど大きくは見えませんでした。

 王子は大切に育てられました。話すことができるようになると、彼には鼻の短い人々について恐ろしい話が教えられました。

 鼻の小さい者は近づくことを許されませんでした。宮廷の人々は女王に取り入るために、毎日赤ちゃんの鼻を何度も引っ張るようになりました。しかし、どんなに努力しても、彼らの鼻は王子と比べてはるかに小さかったのです。

 物心が付く頃には、歴史を学びました。偉大な王子や美しいお姫様の話が出るたびに、彼の先生たちは彼らが長い鼻を持っていると伝えました。

 彼の部屋は、非常に大きな鼻を持つ人々の絵で飾られていました。王子は、鼻が大きいことが大きな美しさであると信じ込まされ、少しも自分の鼻を短くしたいとは思いませんでした。

 20歳の誕生日を過ぎた頃、女王は彼が結婚する時期だと考え、彼にいくつかの王女の肖像画を見せるよう命じました。その中には、可愛らしい小さなお姫様の絵もありました。

 彼女は偉大な王の娘であり、いつかは王女自身もいくつかの王国を継承するでしょう。しかし、ヒヤシンス王子はそんなことには気づかず、彼女の美しさに驚かされました。

 お姫様は彼にとても魅力的に思えましたが、彼女の小さく生意気な鼻は、宮廷人たちにとっては大きな困惑の種でした。彼らは小さな鼻を笑うことに慣れてしまっていて、思わず王女の鼻を笑ってしまうことがありました。

 しかし、王子の前ではこれは許されません。王女の鼻を小さいと嘲笑った二人の宮廷人が追放されました。

 王子が分別を持つようになると、ある人物が彼に言いました。

「本当に、長い鼻を持っていないと男は何の価値もありませんが、女性の美は別のことです。私はギリシャ語に詳しく、ある学者が記した古い文献で読んだことがあるのですが、それによると美しいクレオパトラ自体も鼻が「傾いた(小さい)」ものであったということです」

 王子はその報せに気持ちを良くし、豪華な贈り物をして報いました。

 そして、すぐに使者を派遣して小さなお姫様に結婚を申し込みました。

 彼女の父である王は同意し、ヒヤシンス王子は彼女に会うために3リーグ(9マイル)も先の国へ向かいました。

 とうとう彼女に出会うことができ、その手をキスするために近づこうとした瞬間、魔法使いが稲妻のように現れました。

 周囲の人々が恐怖に顔を歪めていると、魔法使いは小さなお姫様を手に取り、彼らの目の前から消え去りました。

 王子は完全に悲しみにくれ、彼女を見つけるまで自分の王国には戻らないと決心しました。彼は部下の誰も彼についてこないよう命じて、馬に乗って悲哀に満ちた胸中のままに旅立ちました。

 道中、彼は一軒の家もない広大な平原にやってきました。彼は一日中 馬を乗り回していたので、馬も騎手も非常にお腹を空かせていました。

 やがて夜が訪れ、王子は洞窟から光が差しているのを見つけました。

 王子は近づき、100歳は超えていそうな老婆を目にしました。

 彼女もメガネをかけて王子を見ましたが、彼女の鼻が非常に短いため、しっかりとかけるのにかなりの時間がかかりました。

 王子と妖精(実は老婆は妖精だったのでした)はお互いを見つめると、同時に笑い出し、叫びました。

王子と妖精「「おや、なんておかしい鼻なんでしょう!」」

 ヒヤシンス王子は自分のことは棚に上げて、こちらの鼻を笑われたことに憮然としました。

ヒヤシンス王子「あなたの鼻ほど面白くないさ」

 しかし、気を取り直して王子は続けました。

ヒヤシンス王子「ご婦人、とりあえず私たちの鼻のことは置いておいて、何か食べるもの頂けないだろうか。私も、私の可哀そうな馬もお腹が空いているのだ」

妖精「ああ。良いとも。あんたの鼻はとてもおかしいけれども、それでもあんたは私の親友の息子だものね。私はあんたのお父さんを家族のように愛してたのよ。彼はとっても素敵な鼻をしていたわ 

「そうは言うが、私の鼻に何が欠けていると言うんだ」

 こんなに、大きく美しいのに、と思いながら王子は言いました。

妖精「とんでもない! 何も欠けてなんかないわよ。それどころか、かなり多すぎるだけね。でも、気にしないで。鼻が長すぎても、その人の価値に関係ないもの。私はあんたのお父さんの親友だと言っていたでしょ。彼は昔、よく私に会いに来ていたわ。そして、その頃の私がとてもきれいだったことも分かるわよね。だって、彼はそう言ったものね。そうそう、最後に彼に会ったときには、こんな話をしていたのよ」

ヒヤシンス王子「ああ、ああ、分かるとも」

 だが、と王子はお腹を押さえて言いました。

ヒヤシンス王子「その話は夕飯のあとしないか。なにせ、今日は何も食べていないんだ」

妖精「悪い悪い。確かにあんたの言う通りだ。忘れていたよ。さあ、中に入りな。夕食をご馳走しようじゃないか。それで、あんたの食事中に少しだけ話をしてあげよう。なんせ、私だって取り留めのない話を延々とするのは好きじゃないのさ。長すぎる舌は長すぎる鼻よりもタチが悪いからね。私が小さい頃は、よく寡黙で行儀の良い子供だって褒められたものよ。彼らが、女王だった私の母に、よくそんな風に言ってたのさ。というのもね。今の私の姿を見ても分かると思うけど、私は偉大な王の娘だったんだ。私の父といえば――ー」

ヒヤシンス王子「あなたのお父さんは、お腹が空いたときには、何か食べたんじゃないかい!」

 と王子が妖精の話をさえぎった。

妖精「悪い悪い。確かにあんたの言うとおりだ。すぐに夕食にしよう。ただ、あんたに話をしたかっただけなのさ」

ヒヤシンス王子「何かを口にするまで、あなたの話を聞くつもりはない!」

 王子はかなり怒っていました。しかしその後、こちらは妖精に助けてもらわなければならない立場だということに思い至り、礼儀を正してこう付け加えた。

妖精「あなたの話はとても興味深いとも。私自身の空腹感など忘れてしまうほどだ。だが、私の馬はあなたの言葉を理解することができない。本当に餌が必要なのだ」

 妖精はこの褒め言葉にとても喜び、使用人たちに呼びかけながらこう言いました。

妖精「すぐに準備ができるからね。あんたはとても礼儀正しくて、鼻がやたら大きいにもかかわらず、本当に好青年だね」

ヒヤシンス王子「なんで、ここまで私の鼻を貶されなければならないのだ。この婆さんにバチでも当たればいいのに!」

 王子は独り言を言いました。

ヒヤシンス王子「これでは私の鼻が彼女の鼻の長さを全て吸い取ってしまっていると思う人もいるに違いない。これだけ空腹でなかったら、この自分が寡黙だと思っているお喋りな婆さんをすぐに言い負かすことができるのに。まったく、自分の欠点に気づかない者の何と愚かなことか。たぶん彼女が王女だからだろうな。まわりがお世辞ばかり言って甘やかすから、彼女は自分が寡黙だと信じ込んでいるんだ」

その間、使用人たちはテーブルに夕食の準備をしていました、そして王子は妖精がただ自分の話を聞くのを楽しむために彼らに千の質問をするのを聞いてとても面白かったです。特に彼は、何を言われても、常に愛人の知恵を賞賛しようと工夫する一人のメイドに気づきました。

“良い!” 彼は夕食を食べながらこう思いました。これは、私がお世辞の言うことを一切聞かないという点で、私がどれほど賢明であるかを示しています。この種の人々は、恥じることなく面と向かって私たちを賞賛し、欠点を隠したり、それを美徳に変えたりします。私としては、決して彼らに取り込まれることはありません。私は自分自身の欠陥を知っていると思います。」

かわいそうなヒヤシンス王子!彼は自分の言うことを心から信じていたので、妖精のメイドが彼女を笑っているのと同じように、自分の鼻を褒めてくれた人々が彼を笑っているとは思いもしませんでした。というのは、王子は、彼女が妖精に気づかれずにずる賢く笑うのを見たからだ。

しかし、彼は何も言わず、空腹が和らぎ始めた頃、妖精はこう言いました。

「親愛なる王子様、お願いだからもう少しそっちに動いてください。あなたの鼻が影を落としていて、お皿に何が入っているのか本当に見えません。ああ!ありがとう。さて、あなたのお父さんについて話しましょう。私が彼の宮廷に行ったとき、彼はまだ幼い少年でしたが、それは40年前のことであり、それ以来私はこの荒れ果てた場所にいます。今日何が起こっているのか教えてください。女性たちは相変わらず娯楽が好きですか?私の時代には、パーティー、劇場、舞踏会、遊歩道などで毎日彼らの姿を見かけました。親愛なる私へ!なんて長い鼻なんだ!慣れないよ!」

「そうですか、奥様」王子は言いました。

「お前のほうがおかしい」と王子は妖精に言いました。「しかし、お婆さん、あなたの鼻のことを話さないでいただけますか?それはあなたには関係ないことでしょう。私はそれで十分満足しており、それをもっと短くしたいとは思っていません。与えられたものを受け入れるべきです」

「ああ、お前は私に怒っているんだね、かわいそうなヒヤシンス」と妖精は言いました。「本当にあなたを悩ませるつもりはなかったのよ。それどころか、あなたのために何かをしてあげたかったの。でも、本当にあなたの鼻については何も言わないようにします。普通の鼻だと思おうと努めます。正直言うと、それは合計3つ分の理性的な鼻です」

 王子はすでにお腹がいっぱいでしたが、妖精が彼の鼻について絶え間ない言及を続けるのに非常に我慢できなくなり、とうとう馬に飛び乗り、急いで去っていきました。

 しかし、どこへ行っても人々が彼の鼻について狂っていると思いました。彼らは皆、彼の鼻について話し、しかし彼はそれが長すぎるとは決して認めることができませんでした。彼は一生長い鼻を美しいと言われてきたからです。

 女王は彼を幸せにするために、最後には計画を立てました。彼女は小さなお姫様を結晶の宮殿に閉じ込め、それを王子が見つけることのない場所に置きました。彼女を再び見つけたときの王子の喜びは非常に大きく、彼は彼女の牢屋を破ろうと一生懸命努力しましたが、全く成功しませんでした。絶望の中、少なくとも彼女に話しかける距離に近づこうとしました。すると彼女は手を伸ばしてキスしてもらおうとしましたが、どうやっても彼はそれを唇に運ぶことができませんでした。なぜなら、彼の長い鼻がいつもそれを妨げていたからです。初めて彼は自分の鼻が本当にどれほど長いのか気づき、叫んだのです。

「さて、私の鼻は確かに長すぎると認めなければならない!」

瞬く間に結晶の牢屋は千切れ飛び、妖精は小さなお姫様の手を取り、王子に言いました。

「さあ、私に非常に感謝しているはずだね。私があなたの鼻について話したおかげで、あなたは自分の欠点に気づくことができました。それがあなたのやりたいことを妨げていたからです。自己愛が私たちを自分自身の心と体の欠点から遠ざけるのです。理性はそれを私たちに教えようとしても、私たちはそれを見ようとしません。自分の利益に邪魔になるまで見つけるまでです」

鼻が今では誰のでもない普通のものになったヒヤシンス王子は、この受けた教訓を生かすことにしました。彼は小さなお姫様と結婚し、その後も幸せに暮らしました。

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洗脳って怖い・・・とシンプルに思いました。

最後がハッピーエンドで良かった。

英語

Once upon a time there lived a king who was deeply in love with a princess, but she could not marry anyone, because she was under an enchantment. So the King set out to seek a fairy, and asked what he could do to win the Princess’s love. The Fairy said to him:

“You know that the Princess has a great cat which she is very fond of. Whoever is clever enough to tread on that cat’s tail is the man she is destined to marry.”

The King said to himself that this would not be very difficult, and he left the Fairy, determined to grind the cat’s tail to powder rather than not tread on it at all.

You may imagine that it was not long before he went to see the Princess, and puss, as usual, marched in before him, arching his back. The King took a long step, and quite thought he had the tail under his foot, but the cat turned round so sharply that he only trod on air. And so it went on for eight days, till the King began to think that this fatal tail must be full of quicksilver—it was never still for a moment.

At last, however, he was lucky enough to come upon puss fast asleep and with his tail conveniently spread out. So the King, without losing a moment, set his foot upon it heavily.

With one terrific yell the cat sprang up and instantly changed into a tall man, who, fixing his angry eyes upon the King, said:

“You shall marry the Princess because you have been able to break the enchantment, but I will have my revenge. You shall have a son, who will never be happy until he finds out that his nose is too long, and if you ever tell anyone what I have just said to you, you shall vanish away instantly, and no one shall ever see you or hear of you again.”

Though the King was horribly afraid of the enchanter, he could not help laughing at this threat.

“If my son has such a long nose as that,” he said to himself, “he must always see it or feel it; at least, if he is not blind or without hands.”

But, as the enchanter had vanished, he did not waste any more time in thinking, but went to seek the Princess, who very soon consented to marry him. But after all, they had not been married very long when the King died, and the Queen had nothing left to care for but her little son, who was called Hyacinth. The little Prince had large blue eyes, the prettiest eyes in the world, and a sweet little mouth, but, alas! his nose was so enormous that it covered half his face. The Queen was inconsolable when she saw this great nose, but her ladies assured her that it was not really as large as it looked; that it was a Roman nose, and you had only to open any history to see that every hero has a large nose. The Queen, who was devoted to her baby, was pleased with what they told her, and when she looked at Hyacinth again, his nose certainly did not seem to her quite so large.

The Prince was brought up with great care; and, as soon as he could speak, they told him all sorts of dreadful stories about people who had short noses. No one was allowed to come near him whose nose did not more or less resemble his own, and the courtiers, to get into favor with the Queen, took to pulling their babies’ noses several times every day to make them grow long. But, do what they would, they were nothing by comparison with the Prince’s.

When he grew sensible he learned history; and whenever any great prince or beautiful princess was spoken of, his teachers took care to tell him that they had long noses.

His room was hung with pictures, all of people with very large noses; and the Prince grew up so convinced that a long nose was a great beauty, that he would not on any account have had his own a single inch shorter!

When his twentieth birthday was passed the Queen thought it was time that he should be married, so she commanded that the portraits of several princesses should be brought for him to see, and among the others was a picture of the Dear Little Princess!

Now, she was the daughter of a great king, and would some day possess several kingdoms herself; but Prince Hyacinth had not a thought to spare for anything of that sort, he was so much struck with her beauty. The Princess, whom he thought quite charming, had, however, a little saucy nose, which, in her face, was the prettiest thing possible, but it was a cause of great embarrassment to the courtiers, who had got into such a habit of laughing at little noses that they sometimes found themselves laughing at hers before they had time to think; but this did not do at all before the Prince, who quite failed to see the joke, and actually banished two of his courtiers who had dared to mention disrespectfully the Dear Little Princess’s tiny nose!

The others, taking warning from this, learned to think twice before they spoke, and one even went so far as to tell the Prince that, though it was quite true that no man could be worth anything unless he had a long nose, still, a woman’s beauty was a different thing; and he knew a learned man who understood Greek and had read in some old manuscripts that the beautiful Cleopatra herself had a “tip-tilted” nose!

The Prince made him a splendid present as a reward for this good news, and at once sent ambassadors to ask the Dear Little Princess in marriage. The King, her father, gave his consent; and Prince Hyacinth, who, in his anxiety to see the Princess, had gone three leagues to meet her was just advancing to kiss her hand when, to the horror of all who stood by, the enchanter appeared as suddenly as a flash of lightning, and, snatching up the Dear Little Princess, whirled her away out of their sight!

The Prince was left quite unconsolable, and declared that nothing should induce him to go back to his kingdom until he had found her again, and refusing to allow any of his courtiers to follow him, he mounted his horse and rode sadly away, letting the animal choose his own path.

So it happened that he came presently to a great plain, across which he rode all day long without seeing a single house, and horse and rider were terribly hungry, when, as the night fell, the Prince caught sight of a light, which seemed to shine from a cavern.

He rode up to it, and saw a little old woman, who appeared to be at least a hundred years old.

She put on her spectacles to look at Prince Hyacinth, but it was quite a long time before she could fix them securely because her nose was so very short.

The Prince and the Fairy (for that was who she was) had no sooner looked at one another than they went into fits of laughter, and cried at the same moment, “Oh, what a funny nose!”

“Not so funny as your own,” said Prince Hyacinth to the Fairy; “but, madam, I beg you to leave the consideration of our noses—such as they are—and to be good enough to give me something to eat, for I am starving, and so is my poor horse.”

“With all my heart,” said the Fairy. “Though your nose is so ridiculous you are, nevertheless, the son of my best friend. I loved your father as if he had been my brother. Now he had a very handsome nose!”

“And pray what does mine lack?” said the Prince.

“Oh! it doesn’t lack anything,” replied the Fairy. “On the contrary quite, there is only too much of it. But never mind, one may be a very worthy man though his nose is too long. I was telling you that I was your father’s friend; he often came to see me in the old times, and you must know that I was very pretty in those days; at least, he used to say so. I should like to tell you of a conversation we had the last time I ever saw him.”

“Indeed,” said the Prince, “when I have supped it will give me the greatest pleasure to hear it; but consider, madam, I beg of you, that I have had nothing to eat to-day.”

“The poor boy is right,” said the Fairy; “I was forgetting. Come in, then, and I will give you some supper, and while you are eating I can tell you my story in a very few words—for I don’t like endless tales myself. Too long a tongue is worse than too long a nose, and I remember when I was young that I was so much admired for not being a great chatterer. They used to tell the Queen, my mother, that it was so. For though you see what I am now, I was the daughter of a great king. My father——”

“Your father, I dare say, got something to eat when he was hungry!” interrupted the Prince.

“Oh! certainly,” answered the Fairy, “and you also shall have supper directly. I only just wanted to tell you——”

“But I really cannot listen to anything until I have had something to eat,” cried the Prince, who was getting quite angry; but then, remembering that he had better be polite as he much needed the Fairy’s help, he added:

“I know that in the pleasure of listening to you I should quite forget my own hunger; but my horse, who cannot hear you, must really be fed!”

The Fairy was very much flattered by this compliment, and said, calling to her servants:

“You shall not wait another minute, you are so polite, and in spite of the enormous size of your nose you are really very agreeable.”

“Plague take the old lady! How she does go on about my nose!” said the Prince to himself. “One would almost think that mine had taken all the extra length that hers lacks! If I were not so hungry I would soon have done with this chatterpie who thinks she talks very little! How stupid people are not to see their own faults! That comes of being a princess: she has been spoiled by flatterers, who have made her believe that she is quite a moderate talker!”

Meanwhile the servants were putting the supper on the table, and the prince was much amused to hear the Fairy who asked them a thousand questions simply for the pleasure of hearing herself speak; especially he noticed one maid who, no matter what was being said, always contrived to praise her mistress’s wisdom.

“Well!” he thought, as he ate his supper, “I’m very glad I came here. This just shows me how sensible I have been in never listening to flatterers. People of that sort praise us to our faces without shame, and hide our faults or change them into virtues. For my part I never will be taken in by them. I know my own defects, I hope.”

Poor Prince Hyacinth! He really believed what he said, and hadn’t an idea that the people who had praised his nose were laughing at him, just as the Fairy’s maid was laughing at her; for the Prince had seen her laugh slyly when she could do so without the Fairy’s noticing her.

However, he said nothing, and presently, when his hunger began to be appeased, the Fairy said:

“My dear Prince, might I beg you to move a little more that way, for your nose casts such a shadow that I really cannot see what I have on my plate. Ah! thanks. Now let us speak of your father. When I went to his Court he was only a little boy, but that is forty years ago, and I have been in this desolate place ever since. Tell me what goes on nowadays; are the ladies as fond of amusement as ever? In my time one saw them at parties, theatres, balls, and promenades every day. Dear me! what a long nose you have! I cannot get used to it!”

“Really, madam,” said the Prince, “I wish you would leave off mentioning my nose. It cannot matter to you what it is like. I am quite satisfied with it, and have no wish to have it shorter. One must take what is given one.”

“Now you are angry with me, my poor Hyacinth,” said the Fairy, “and I assure you that I didn’t mean to vex you; on the contrary, I wished to do you a service. However, though I really cannot help your nose being a shock to me, I will try not to say anything about it. I will even try to think that you have an ordinary nose. To tell the truth, it would make three reasonable ones.”

The Prince, who was no longer hungry, grew so impatient at the Fairy’s continual remarks about his nose that at last he threw himself upon his horse and rode hastily away. But wherever he came in his journeyings he thought the people were mad, for they all talked of his nose, and yet he could not bring himself to admit that it was too long, he had been so used all his life to hear it called handsome.

The old Fairy, who wished to make him happy, at last hit upon a plan. She shut the Dear Little Princess up in a palace of crystal, and put this palace down where the Prince would not fail to find it. His joy at seeing the Princess again was extreme, and he set to work with all his might to try to break her prison; but in spite of all his efforts he failed utterly. In despair he thought at least that he would try to get near enough to speak to the Dear Little Princess, who, on her part, stretched out her hand that he might kiss it; but turn which way he might, he never could raise it to his lips, for his long nose always prevented it. For the first time he realized how long it really was, and exclaimed:

“Well, it must be admitted that my nose is too long!”

In an instant the crystal prison flew into a thousand splinters, and the old Fairy, taking the Dear Little Princess by the hand, said to the Prince:

“Now, say if you are not very much obliged to me. Much good it was for me to talk to you about your nose! You would never have found out how extraordinary it was if it hadn’t hindered you from doing what you wanted to. You see how self-love keeps us from knowing our own defects of mind and body. Our reason tries in vain to show them to us; we refuse to see them till we find them in the way of our interests.”

Prince Hyacinth, whose nose was now just like anyone’s else, did not fail to profit by the lesson he had received. He married the Dear Little Princess, and they lived happily ever after.